もう一度 立ち上がれ
私はこの半月、典型的な鬱状態にあった。
私の心は非常に脆い。故に、いくら順調に行っていたといえど、少しのミスや綻びで簡単にほどけてしまう。
他人から見たら滑稽なことかもしれないが、私にとっては重大な問題なのだ。
まず、それを笑いながら話せるような「親友」はすぐには作れないのが難点なのだ。
少し距離がある。その絶妙な距離が、非常に怖い。
おそらく私は、誰よりも人間が好きなのだろう。だからこそ、好きだからこそ、その距離の辛さが大きいのだと思う。
人間は、他者との関係でしか悩みが生まれない。
好きなのに、傷つけてしまう。裏切ってしまう。それが私という人間の全容だった。
結局、私は"変われない"のだろうか?自分の言葉が、重くのしかかる。
いや、ちがう、変わる。変わらなきゃいけない。
こんなちっぽけなことでいつまでも悩んでしまう自分が、情けない。
こんな私を、もう一度受け入れてくれる者などいるのだろうか。あれだけの迷惑をかけておいて、また笑い合ってくれる者が存在するのだろうか。
ここ半月、休めば休むほどその思いが強くなりつづけていた。
虚しさで終わらせてはいけない。
自分の手で、このつまらない私に終止符をつけなければならない。
もう一度、もう一度、もう一度だけ
私は立ち上がりたい。