Diary11 私の雨

初めて、祈りで涙が出てきた。

急な雨が止んだあと、風が強く、葉が勢い良く散っていく音がした。

今までで一番強い祈りは、多分、「神さま」に届いたのだと思う。

立ち止まっていた私は、ついに活路を見いだせた。

 

私は神など信じない。

けれど、今はそんな架空の存在を、どこかにある"何か"を信じていたい。

こうした想いこそが、神々の本質なのだろうか