決断の日
今日、おそらく、私の人生は大きな分岐点にある。
私は、今まで見栄や世間体ばかり気にして、その都度空回りさせては答えを出せず、迷惑ばかりかけてきた。
自分の適正ではない場所に、無理やり入ろうとしていった結果だろうか。
偶然、この"手紙"を見つけて読んでいるそこの貴方には、これが言い訳にしか見えないだろう。
......実際、これはただの言い訳だ。しかし、私のことを良く知るのは、私だけなのだ。
私には、できることがある。進むべき道も、はっきりとしている。
怖かった。その道に進むことで、自分が否定されることが。心中にもないことをして、自分を取り繕うことで、その恐怖を押し隠していた。
結局、僕はあの義務を果たすことができていないのかもしれない。
でも、彼は私に「もうひとつの道」の可能性を見出させてくれた。
私は、足枷そのものだ。だから、彼を開放させたい。「答え」を出したい。
それが、私が、私に勝てる最後の方法なのだから。