再び歩き出す為の力

今日、思い切ってリーダーを降りるつもりで企画を休んでみた。

連絡はしていない。そんな精神的な余裕はどこにもなかった。

罪の意識はなぜか無かった。本当の自分の片鱗を出せた...ということだろうか?

数時間、泥のように眠った。何回も夢を見て、その度に、「あの日」を思い出した。

 

あの日...私は、ある友人と旅をするのがとても好きだった。

旅といっても、中学生が行ける範囲の旅。それでも、私にとっては大冒険だった。

あの冒険で私は、将来もこうやって生きていきたい、と決めていたのだった。

ひとつの理想は砕け散ったが...この夢だけは、離さずに持っていた。

 

長い眠りから目を覚ますと、私は泣いていた。

そして、身体がとても軽かった。

なにか、呪縛から解き放たれたような気分だった。

私はこの数か月間、無意識に祈っていたのだろうか。